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自分の道具を買いそろえた時期に何を思っていたのかを正直に打ち明ける記録

道具をそろえる時期に胸の内で起きていたこと

製菓専門学校へ通いはじめてしばらく経つと、自分の道具をそろえる時期が、静かに訪れてくるものです。学校で用意されている道具だけでは足りないと感じる場面が、日を追うごとに増えてくるからです。

正直に打ち明けると、最初のころは何を買えばよいのかまるで分からず、ただ迷ってばかりいました。先輩が使っている道具はどれも立派に見え、同じものを持たなければと、気持ちだけが焦っていました。

しかし実際に手を動かしていくうちに、自分にとって必要な道具の姿が、少しずつ見えてきました。使う回数の多い工程から順にそろえていけばよいのだということに、ある時期にようやく気づきました。

道具にかける費用は決して小さなものではなく、家計の負担になることも、正直なところありました。だからこそ何を先に買うのかという順番こそが、思っていた以上に大切な判断へと変わっていきました。

はじめに手に入れたのは、毎回の実習で必ず手にすることになる、小さくて基本的な道具の類いでした。毎日のように触れる道具ほど手に合うかどうかが効いてくると、使い込むうちに実感していきました。

反対に、買ってはみたものの結局は出番の少なかった道具も、正直に言えばいくつか残っています。見た目の美しさに惹かれて選んでしまった道具は、使う場面が限られることが多いのだと学びました。

同級生と何を買ったのかを話し合う時間は、思いのほか役に立つ、貴重な機会になってくれました。実際に使っている人の言葉の中には、売り場の説明だけでは分からない実感が、こもっているからです。

道具をそろえる時期は、出費が重なる時期であると同時に、覚悟が固まっていく時期でもあります。自分の手で選んだ道具を並べてみたとき、この道を進むのだという気持ちが確かに強くなりました。

一つずつ手に入れながら気づいていった順序

そろえる順番について言えば、毎回の実習で使うものから手に入れるのが、最も無理のない道です。使う頻度の低い道具については、必要になった時点で買っても、まったく遅くはありませんでした。

次に気づいたのは、手の大きさや力の入れ方によって、合う道具が変わってくるという事実でした。他の人にとって使いやすい道具が、自分にとっても使いやすいとは限らないのだと、よく分かりました。

実際に手に取って確かめられる場所で選ぶことの値打ちも、この時期に学んだことのひとつになります。重さや握りの太さというものは、写真だけでは決して分からず、触れてはじめて判断できるものでした。

三つ目に気づいたのは、道具の手入れのしやすさまで含めて選ぶ必要があるのだ、ということでした。洗いにくい形をした道具は、使うたびに手間がかかってしまい、次第に手が伸びなくなっていきました。

お菓子作りの道具というものは、丁寧に扱えば長く使えるという点も、実感として学んだところです。使い終えたらすぐに洗い、水気を残さず拭き取るという習慣が、道具の寿命を確かに延ばしてくれます。

収納する場所を先に決めておくということも、そろえていく段階で欠かせない工夫のひとつでした。置き場所が定まらないまま増えていくと、探す時間が増えていき、道具そのものも傷んでしまいます。

名前を書いておくという当たり前の一手間も、実のところ大切なのだと、後から気づかされました。似た道具が数多く並ぶ教室では、取り違えが起きやすく、思わぬ行き違いのもとになってしまいます。

道具をそろえていく過程そのものが、自分の作りたい菓子の姿を、静かに映し出してくれていました。選んだ道具の並びを見れば、その人が何を大切にしているのかということが、自然と伝わってきます。

打ち明けておきたい買い方の後悔とそこからの学び

打ち明けておきたい後悔のひとつは、焦って一度にまとめて買いそろえてしまったことにあります。実習が進むにつれて必要なものは変わっていくため、結局は使わない道具も出てきてしまいました。

もうひとつの後悔は、値段の安さだけを見て選んでしまった道具が、いくつかあったということです。早いうちに傷んでしまい、結局は買い直すことになったため、かえって出費が増えてしまったのです。

反対に、少し高くても手になじむと感じて選んだ道具は、今でも変わることなく使い続けています。長く使い続けられるかどうかという視点は、そろえる時期にこそ持っておきたいものだと思います。

先生へ相談してから買うようにしたところ、無駄になる買い物を、ずいぶん減らすことができました。自分が何を目指しているのかを伝えると、その道に合った助言をもらえることが本当に多くありました。

パティシエとして働きはじめてからも、学生のころに選んだ道具を、そのまま使い続ける人は多いです。手になじんだ道具というものは、その人の技の一部となり、長く支え続けてくれるものだからです。

費用の面で決して無理をしないという線引きも、正直に伝えておきたい大切な点のひとつになります。学校にある道具を借りて使い心地を確かめてから買うという道も、しっかり残されているからです。

道具というものは一度そろえて終わりではなく、学びの段階に応じて少しずつ増えていくものです。だからこそ最初の時点ですべてを完璧にそろえておく必要は、まったくないのだと、はっきり言い切れます。

自分の道具を持つということは、学びを自分の手のほうへ引き寄せる行いでもあると感じています。道具の手入れをして並べ直す時間の中で、この道を選んだ理由を思い出すことが、何度もありました。

まとめ

自分の道具をそろえる時期は、出費が重なる時期であると同時に、進む道への覚悟が静かに固まっていく時期でもあります。正直に言えば最初は何を買えばよいのか分からず、周りと比べては焦ってばかりいたというのが実際のところです。

そろえる順番については、毎回の実習で必ず使うものから手に入れていくのが、最も無理のない道だと感じています。使う頻度の低い道具については、本当に必要になった時点で買ったとしても、けっして遅くはありませんでした。

手の大きさや力の入れ方によって合う道具は変わるため、実際に触れて確かめられる場所で選ぶことに値打ちがあります。洗いやすさや手入れのしやすさまで含めて考えておくと、買ったあとで手が伸びなくなるという失敗も防げます。

打ち明けておきたい後悔は、焦って一度にそろえたことと、値段の安さだけで選んでしまったことの二つになります。少し高くても手になじむと感じたものは今も長く使えており、その差は今になって、はっきりと感じられています。

道具は一度そろえて終わりではなく、学びの段階に応じて少しずつ増えていくものだと考えておけば、気持ちは楽になります。手入れをしながら並べ直す時間の中で、この道を選んだ理由を何度も思い出せたことこそが、何よりの収穫だったと感じています。